LV.6 【初心者】Illustratorで出来ることは何か
本記事は、初心者の管理人がIllustratorで「こんなことができる!」「こうやったらできる!」と学んだことをまとめたものです🐧
Webディレクターをしている私自身、Illustratorはデータの受け渡しや確認で使用する程度でほとんど使用したことはありませんでした。
基本操作は世に出回っていますのでこちらでは割愛します。
ちなみに私はこの本で学びましたが、基本中の基本が簡単に学べますのでおすすめです✨
Illustratorの特徴
Adobeのアプリはさまざまな種類がありますが、Illustratorの得意とする分野や苦手な分野はどういったものか見てみましょう!
メリット
デメリット
- 画像の加工が苦手 ⇒ ビットマップ画像を得意とするPhotoshopで補いましょう
ベクター画像とビットマップ画像の違いについては下記記事を参考にしてください▽
kairi-video-editing.hatenablog.com
Photoshopはもともとある画像を加工することに向いているので、1⇒10に長けていますが、Illustratorはロゴを作成したり、イラストや地図を作成したりと、0⇒1を作り出すことに長けているアプリといえるでしょう。
印刷データで意識すること
先ほどもご紹介した通り、Illustratorはプロの印刷会社でも使用されていることが多いことやアプリの特徴から紙媒体に対して非常に強いです。ここでは印刷データを作成するにあたっての注意点についてまとめていきます🐧
裁ち落としについて
印刷後の断裁を想定して、各辺について3mmの「裁ち落とし」を設けてその範囲内でデザインをすることで、きれいに仕上げることができます。一般的に裁ち落としは0か3mmで、入稿をする際は3mmで覚えておくとよいですね!
トリムマークについて
トリムマークとは裁ち落としの目印となる枠をさします。印刷用のデザインをする際はトリムマークを意識できるとよいですが、最近アートボード基準でのやり方がとても増えています。アートボードのサイズをあらかじめ印刷したい既定のサイズに設定をし、裁ち落としの設定を3mmとします。こうすることで印刷会社にそのまま渡して印刷することもできます。ただ、どちらがよいかというのは制作者側ではなく、印刷所が判断することになるので、事前に確認しておくのがベストです。
パターンの登録について
スウォッチパネルに長方形を登録し、編集することでストライプのデザインを簡単に作成することができます。(こちらは冒頭で紹介した本に作り方が記載されているので気になる方はぜひ読んでみてください♪)
その他のデザインを作成する考え方として、元となるスウォッチのパターンそのものを編集することもできますし、幅や高さを見ながら調節することもできます。ちなみに真ん中のオブジェクトを編集したら周りも連動して変わります。図形を斜めにすることもできます。
オブジェクトそのものを変形したいときは図形をクリックして変形させます。こうすることで元のスウォッチに影響を与えずに変更することができます。このときパターンのチェックの有無に注意しましょう。
水玉模様
水玉模様を作成したいときは楕円形ツールで円を描いて、スウォッチパネルにドラッグして登録することで作ることができます。【タイルの種類】を調整することで、オブジェクトを互い違いに配置することもできるので、作りたいデザインに合わせて調整することをおすすめします!
パネルとオブジェクトが近くにあると作業効率が上がるのでパネルの位置にも気を付けるとよいと思います✨
効果について
旗やリボンのあしらいはデザインに使えるため、デザインのイメージをストックしておきつつ自分でも作成してみるといざ作るときに便利なのでおすすめです!
Webとの設定の違い
Webとの違いは主に下記です。初期設定からWebもしくは印刷を選択すれば特に問題はないので頭の片隅に入れておくくらいで大丈夫です。Webの特徴は下記です。
- 裁ち落としがない
- 単位がピクセル
- 解像度がある
書き出しについて
・スクリーン用に書き出し:Web用におすすめ。新しい書き出し形式。アートボード名を英字にすること。
・書き出し形式:印刷用におすすめ。
下記サイトは書き出しの種類について詳細に説明していてとても分かりやすいのでお勧めです!
画像の装飾について
サイズの変更
アートボードのサイズを変更したい場合はアートボードツールを選択します。
自由に変更したい場合は直観的に操作可能ですが、正確に数値を入れて指定したい場合は基準点に注意して指定します。※アートボードを広げる際、基準点が真ん中の場合は上下に枠が足されることになります。
画像の下部をギザギザのあしらいにしたいとき
- 直線を引く
- 効果⇒パスの変形
- ジグザク ※大きさと折り返しの数でジグザグ感がかわります
- 背景と線の色を同じにすることで境界線を変えることもできます
- 【アピアランスを分割】を選択⇒一本の線を示していたパスが実際のジグザグに沿った線に変わります ※見た目のことをアピアランスという=見た目通りのパスに変えるためには分離する必要がある
- オブジェクト⇒パスのアウトライン ※線が塗りになります
- 背景とジグザグを【パスファインダー】でまとめる or グループ化します
ちなみに私はここを学習しているときにアウトライン化できなくていろいろ調べました(;^ω^)
わかったことは効果⇒パス⇒パスのアウトラインとオブジェクトからのアウトラインは違うということです。まだここについて深掘りできていないので実際に作業するときに勉強しなおしてみます。。ネットで調べてみてもやはりわかりづらいようですので、復習用に下記サイトを見つけましたので紹介します🐧初心者にはちょっと難しそうな予感・・・がんばります
画像のトレースについて
トレースをする際、いったんアートボードの外で作業をして、問題なければボードに戻すようにしましょう。まず【配置】から元にしたい画像を配置して、【画像の切り抜き】を選択します。これでAIによって画像を判別してくれます。※マスクではなく切り抜きのため、切り抜いたら戻すことはできません。
【画像トレース】のオプションから【プリセット】を選択します。いくつか例をご紹介しますが、元にする画像によって変動するので画像に合わせて試行錯誤することが大切です🐧
- デフォルト:線画におすすめ
- 写真(高精度):よく見るとベクターの画像になりますが写真とほぼ区別がつきません
- 写真(低精度):高精度よりは表現がゆるくなり、よりイラストに近い仕上がりに。
- 16色変換:写真や写真そのものにうつっているもの、写真の解像度によって仕上がりが変わる
トレースが完了したら【拡張】で不要な部分を削除します。【ダイレクト選択ツール】で不要な背景部分を選択し、バックスペースキーで削除します。不要なパスを削除したらアートボード内に配置しましょう!
トレースした画像を編集する
影をつける場合
- 【ウィンドウ】⇒【アピアランス】 ⇒fx ※【効果】⇒【スタイライズ】でもどちらでも同じ
- ドロップシャドウ(明るい画像に対して影をつけるなら)描画モードを【スクリーン】に変更。ぼかしのカラーを白にするのもよいでしょう
ドロップシャドウは強くかけると品がなくみえるので、ほどほどで抑えておくのがベターです。
色を変更する場合
- カラーパレットマーク ※コントロールパネルのカラーパレット
- 詳細
- 【指定】ではなく【編集】を選択
- カラーを編集
- オブジェクトを再配色
【編集】モードの【ハーモニーカラー】にチェックを入れると全体的にカラーを変えることができます。また、チェックを入れない場合は一色のみに対して色を変更することができます。
トレースをする際は背景が少ない画像や、Photoshopであらかじめ元画像の解像度を下げておくなどトレースを意識した準備をしておくことで時短につながります✨
シンボルについて
シンボルのメリットは一つ登録しておくとそのうちの一つを編集するだけで他のシンボルにも影響が及び、一気に編集することができる点です。同じ要素が複数出る場面で有利なため、Webサイトをデザインする際などのパーツなどにも使えます。
- 【ウィンドウ】⇒【シンボル】を開く
- シンボルを作成
- シンボルをパネルにドラックする
- 名前のみ登録でOK
【シンボルスプレーツール】をセットして使用することで任意のシンボルをドラッグしてスプレーのようにちりばめることも可能です!※ツールはセットしておく必要があります
オリジナルブラシの作成
シンボルとほぼ同じ手順で登録することができます。こちらはペンツールやブラシツールで操作することができ、パスに沿った線を作ることができます。スプレーだとパスに沿った線は作れないのでこの点で異なります。
また、ブラシは太さやバランスを調整することもできます!
その他覚えたいこと
整列
- 分布:整列の【・・・】の中に隠れている。等間隔に分布はよく使用する
- 基準:アートボードに整列はアートボードに合わせて寄せられる。基準点がどこになっているか確認する癖をつけておいた方がよい
ショートカット
ショートカットキーについては下記サイトがわかりやすかったので共有します!
時間があるときに見て実際に使えるように何度も実践しましょう!
角丸のつくりかた
長方形の図形を作成したときに四つ角にある〇の部分を内側にドラッグすることで角丸にすることができます。ダブルクリックすることで正確な数値を入力することもできるので大変便利です🐧
キラキラの光のあしらいのつくりかた
- 正方形を用意する
- 45度傾ける
- 効果⇒パスの変形
- パンク・膨張を選択してスライダーを調節する
┗収縮:キラキラ
┗膨張:花のような形
実際に試してみると感覚的にもわかりやすいのでぜひ試してみてください!
アピアランス
アピアランスを使用することで、1つのオブジェクトに複数の効果を設定することが可能になります。また、アピアランスは線の設定が保たれたまま修正することができるため、現場のデザイナーにもよく使われています。
Adobeの公式サイトにアピアランスの解説が詳細に記載されています。
下記サイトは基本の使い方を写真付きで説明しているので初心者にかなりわかりやすくおすすめです✨
【イラレの使い方】知らないと損するアピアランス!(基本編) |
アイコンを挿入するとき
アートボードの枠外にアイコンを配置し、すべて整列した状態でバウンディングボックスで調整することで、直観的にサイズを調整して配置することができます。こうすることで時短につながります!
Illustratorの拡張子
Illustratorには複数の拡張子があります。pdfはみなさんご存じかと思いますが.ait形式なんてものがあります。私は初めて聞きましたが、Illustratorのテンプレートとなるものです。仕事や自分でデザインをする際に決まった設定がある方は活用すると便利ですね!
よく使う設定を「テンプレート(ひな形)」として保存できる形式です。上書き保存や編集はできません。
引用:
【 Illustratorの保存形式 】 ai・eps・ait・pdf・svg・svgz ってどう使い分けるの?
アートボードぴったりに配置したい場合
X、Y軸の座標を0にすることで左上からそろえることができます。ほかにも【整列】パネルから【アートボードに整列】を選択してもOK!Webのときによく使えます。
企業のデザインをする場合
新規でなく既存のデータがあるときにはあらかじめどういったフォントやイラスト、画像が使われているのかを見ておくことが大切です。複数のフォントを用いたり、既存に合わないテイストのものを使用すると統一感がなくなってしまいます。
アウトライン化する際に気を付けたいこと
一度アウトライン化すると元に戻すことはできません。そのため、別名保存することはご存じかもしれませんが、そのほかにも万が一のことを考えて、ペーストボード(デザイン範囲外)に同じ文字をコピペしておいておくことを強くおすすめします🐧
そうすることでアウトライン化しても編集可能な同一文字が残っている状態なので文字の打ち直しや調整のし直しがなくなるので安心です。以下を徹底することでアウトライン化時のトラブルを防ぐことができますので少しでもトラブルによるロスタイムを減らせるようにみなさんも対策を実践していきましょう!
- 誤字脱字はないか
- フォントは問題ないか
- ペーストボードに同一文字をコピペしているか
- 別名保存する
一つのイラストで塗りと線が組み合わさっている場合
塗りと線の色を一緒に変更したくても選択したときに「?」の表示となってしまいます。そのため、オブジェクトの形が確定したら線を塗りに変更するとよいです。
【オブジェクト】⇒【パス】⇒【パスのアウトライン】で塗りに変更し、まとまったら【パスファインダー】で合体します。altを押しながら【合体】を押下することで【複合シェイプ】になり、後で修正することが可能です。合体した後に修正するのは大変なので複合にしておくと安心ですね✨
アートボードからはみ出した部分をカットしたいとき
適当な長方形をアートボードに沿うように作成し、はみ出ている部分と重ねて【パスファインダー】の2つ目にある【前面オブジェクトで型抜き】を選択することできれいにカットすることができます。これは現場でもよく使われる小技なので覚えておくとショートカットになります(^^)/
まとめ
今回はIllustratorの基礎や小技で学んだことを紹介しました!正直私個人としては0⇒1を作るのは今のところ苦手意識があるので飲み込み切れていない面がありますが、何事もやってみることが大事だと思うのでIllustratorで出来そうなことがあれば積極的に使って慣れていきたいと思います(*^-^*)
本日の学習部屋はここまで!お疲れさまでした🐧
次回はデザイン基礎です!軽くご紹介して本題の動画編集に行けるかなと思いますのでぜひよろしくお願いします✨